イーサリアムとは仮想通貨の時価総額ランキングの中でも第2位の注目されている仮想通貨です。NFTやDApps、DeFiのプラットフォームであり今後の将来性にも期待している方も多いのではないでしょうか。
ただ、ここで気になるのは今後の価格推移です。いつまでにどのくらい価格が上昇するのか、投資対象として良いのかどうかは知っておく必要があります。
今回はイーサリアムの価格予想を交えながら、将来性や1ETHが1000万円になる可能性があるかについて分析しました。
- AIによるイーサリアムの価格予想
- 1ETH=1000万円になるのかの検証
- 1ETH=1000万円になるためには
- イーサリアムの将来性や特徴
複数のAI予想や大手資産運用会社であるVanEck(ヴァンエック)の長期の予想では1ETHが1000万円になる可能性があると分析しています。本記事ではこのような分析をもとに異なる観点からも検証してみましたので、今後の投資の参考になったらと思います。
それでは見ていきましょう。
AIによるイーサリアムの価格予想
イーサリアムをはじめとした仮想通貨の価格予想は金融機関や専門家だけでなくAIも行っています。
以下の4サイトのイーサリアムの価格予想をまとめてみました。
- coinpriceforecast
- digitalcoinprice
- technewsleader
- PricePrediction
それぞれのサイトで予想している期間は異なります。どのサイトも2033年までの予想は公開されており、最長では2050年までの価格予想をしているサイトもあります。
どのAI予測でも長期的に見ると価格が上昇していることがわかりますが、それぞれのサイトで上昇率が異なっているため詳しく一つずつ見ていきます。
coinpriceforecastによる価格予想
価格(ドル) | 上昇率(2024.6と比較) | |
---|---|---|
2025年 | 4791.5 | 140% |
2030年 | 7482.5 | 218% |
2035年 | 9215.5 | 269% |
4つの価格予想の中でこのcoinpriceforecastによる予想が一番価格上昇の伸びが悪い予想になっています。
ただ、それでも約10年後の2035年には今の価格の2.6倍になると予想しているので伸びしろはあると思います。
digitalcoinpriceによる価格予想
価格(ドル) | 上昇率(2024.6と比較) | |
---|---|---|
2025年 | 8720.6 | 255% |
2030年 | 24093.1 | 703% |
2033年 | 65705.5 | 1918% |
digitalcoinpriceによる予想も右肩上がりに価格が上昇すると予想しています。
さらに2025年の時点で現在の価格の2倍になると予想しているので短期でもかなりの伸びが見込めそうです。
technewsleaderによる価格予想
価格(ドル) | 上昇率(2024.6と比較) | |
---|---|---|
2025年 | 5910 | 172% |
2030年 | 33140 | 7967% |
2033年 | 96712 | 2823% |
2040年 | 158894 | 4638% |
2050年 | 214868 | 6271% |
technewsleaderでは長期の価格予想が公開されています。
ここから大台の1ETH=1000万円になるのではないかという予想が出てきています。
1ドル=150円計算で1000万円は6万7000ドル程度なので、キーとなるタイミングは2033年前後です。technewsleaderでは2033年前後に1ETH 1000万円になると予想しています。
PricePredictionによる価格予想
価格(ドル) | 上昇率(2024.6と比較) | |
---|---|---|
2025年 | 6383 | 186% |
2030年 | 43392 | 1266% |
2033年 | 139735 | 4078% |
2040年 | 205410 | 5995% |
2050年 | 257112 | 7504% |
PricePredictionによる予想も右肩上がりに価格は上昇していき、2033年前後に1ETH 1000万円になると予想しています。このAI予想が一番価格上昇すると予想していて、2050年には現在の価格の75倍になるとしています。
1ETH=1000万円になるのか検証
4つのAIによる価格予想で半数が1ETH 1000万円になると予想していました。本当にそんな未来がくるのでしょうか??
ここからはそんな疑問を検証していきます。
- イーサリアムETF
- ウォレット数
- 大手資産運用会社であるVanEckのレポート
上記の4つの観点から考察も含めて検証していきます。
イーサリアムETF
米国において仮想通貨の中で現物ETFが承認し取引されているのは現在ビットコインのみです。ビットコインは2024年の1月に取引が始まり現在までの約6ヶ月間の総運用資産は510億ドル超えとなっています。
引用:CoinmarketCap
ETFでの仮想通貨の需要はかなり大きいことがビットコインETFへの資金流入からわかります。
では米国でのイーサリアムETFはどうなのかというと、現在承認が降りている状態なので取引が始まるのは時間の問題です。イーサリアムETFの運用が開始されたらビットコインETFのように大幅な資金流入があると思われます。
現在のビットコインとイーサリアムの時価総額はこちらです。
- ビットコイン 時価総額 1兆1989億ドル(74.8%)
- イーサリアム 時価総額 4035億ドル(25.2%)
ビットコインとイーサリアムの比率は75:25の比率になっています。ETFの流入額もおおよそこの比率になるのではないかと予測されています。
つまり、単純に計算すると6ヶ月で127億ドル程度の流入が見込めると計算できます。
さらに米暗号資産運用企業のBitwiseによるとイーサリアムETFの純流入額が最初の18か月で150億ドルに到達すると予測しています。
このようにETFの影響でイーサリアムに資金が入って価格が上昇する可能性は十分にあると考えられます。
ウォレット数
イーサリアムのウォレットアドレス数は約2億7500万個です。1年前の約2億3700万個から約16%増加しています。
ここ数年は1日で10万個のアドレスが増えており、比例的にウォレットアドレス数は増加していることがわかります。
引用:etherscan
ユーザー数とネットワークの価値の関係を表した「メトカーフの法則」からユーザー数が増えればネットワークの価値(いわゆる時価総額)が増えるので、アドレス数の増加は期待できるポイントと言えます。
ここで注意すべき点としては、ウォレットアドレス数=ユーザー数とは言えないところです。ウォレットアドレスは1人で何個も持てるのでアドレス数が増えているからと言ってユーザー数も増えていると言えないですが参考程度に考えてもらえると良いと思います。
また、イーサリアム価格が上昇した時にウォレット数は上昇傾向のため相互関係はありますが、ウォレット数が増えたからと言って価格が上がるわけでは無いという点にも注意です。
大手資産運用会社であるVanEckのレポート
今回参考にしたレポートは大手資産運用会社であるVanEck(ヴァンエック)のイーサリアムの価格予想のレポートです。
このレポートではイーサリアムの過去の指標や、さまざまなセクターの市場規模を見積もったデータをもとにイーサリアム価格は2030年までに2万2000ドルに達するとの予測をしています。
ここで注目したのはレポートの中のこの部分です。
消費者とアプリ開発者は、現在の主要企業よりも安価でより多くの価値を提供する Ethereum に移行するでしょう。私たちは、今後 5 ~ 10 年で、Web2/大手金融ビジネスの売上高の 7% ~ 20%、つまり数兆ドルが Ethereum のようなシステムによって搾り取られ、その大部分がユーザーとアプリ開発者に還元されると考えています。
VanEck eth-2030-price-target
今回はこの点について考えてみました。
5~10年後にWeb2/大手金融ビジネスの7~20%がイーサリアムに取り込まれた場合のイーサリアム価格について分析していきます。
まず、現在のWeb2/大手金融ビジネスの時価総額は13.471兆ドルです。この7~20%となると0.94297兆~2.6942兆ドルがイーサリアムのTLVになると考えられます。
引用:companiesmarketcap
イーサリアムのTVLと時価総額の関係はこちらです。両者の相関性は高いことがこのチャートからわかります。
そして詳しく見ていくと2023年頃からおおよそイーサリアムTVLの約10倍がイーサリアム時価総額になっています。
引用:defillama
これより、わかることは以下です。
Web2/大手金融ビジネスの7~20%がイーサリアムに取り込まれた場合
イーサリアムのTLV 0.94297兆~2.6942兆ドル
イーサリアムの時価総額 9.4297兆~26.942兆ドル(TVLの約10倍とすると)
そしてイーサリアムの発行枚数は1億2000万枚程度を推移しています。
引用:santiment
PoSに移行したことや、バーンという流通枚数を減らす仕組みを取り入れているので市場の供給量が安定しています。現在は年に-0.15%供給されているということでデフレの方へ動いているということがわかります。
引用:ultrasound
つまり現在の状態が続けばイーサリアムの発行枚数は数年後も大幅に増えず、約1億2000万枚を前後して推移するのではと考えられます。
発行枚数を約1億2000万枚とすると以下のように分析できます。
Web2/大手金融ビジネスの7~20%がイーサリアムに取り込まれた場合
イーサリアムのTLV 0.94297兆~2.6942兆ドル
イーサリアムの時価総額 9.4297兆~26.942兆ドル(TVLの約10倍とすると)
イーサリアムの価値 約7.8万ドル~約22万ドル
1ドル=150円とすると1ETH=1170万円~3300万円
VanEckは今後5~10年後に起こるのではと予測していたので2029年~2034年ごろに1ETH=1000万円を超える可能性があるとわかりました。
そんなイーサリアムですが、国内取引所で手に入れるおすすめの方法はbitbankを利用することです。
国内大手のコインチェックでは取引所形式での購入に対応していないイーサリアムは購入に向いていません。手数料がかなりかかってしまいます。
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イーサリアムが1000万円になるための条件
イーサリアムが1000万円になるためには市場の拡大が最重要です。ユーザー数の獲得やシステムをより良い方向へアップデートしていかなければなりません。
以下は一部分ではありますが、これらの拡大は必須と考えられます。
- 仮想通貨市場全体の成長
- NFTの拡大
- DAppsの拡大
- Defiの発展
仮想通貨市場全体の成長
ビットコインをはじめとした仮想通貨市場に資金が流入すると仮想通貨全体に好影響が生まれます。市場全体が成長すれば、イーサリアムへ投資する人も増え、保有者数が増加し時価総額の増加にもつながるということです。
さらに税率の改善であったり金利の利下げも、仮想通貨市場にとって追い風となります。
例えば仮想通貨市場に大きな影響を及ぼす米国の金利が利下げになった場合、リスク資産である仮想通貨に資金が流入しやすくなるよ。
このような世界の経済状況などがかみ合わさって良い風が吹くとイーサリアムの時価総額が上がる一つの要因となります。
NFTの拡大
イーサリアムはNFTのプラットフォームです。数年前、NFTアートがよく話題に上りましたよね。
いままでネット上の絵やデータはコピペができて簡単に複製が可能でした。誰の書いた絵なのか、誰のものであるのかをデジタルデータに紐づけることができなかったからです。
そこで作られたのがイーサリアムです。イーサリアムが持つスマートコントラクトの技術を応用することで、デジタルデータに所有権を作って世界に一つしか無い(代替できない)価値を証明することが可能になりました。
このNFTはアートだけでなくデジタル住民票などの公的文書や不動産の登記簿、ゲームに利用することができます。NFTの利用の拡大が起こるとネイティブトークンであるETHの価値も上昇します。
DAppsの拡大
イーサリアムは分散型アプリケーション(DApps)のプラットフォームです。
アプリケーションは今までも多くのものが生まれて、みなさん常に利用していますよね。ただ、今までと違うのは分散型であることです。
今までのアプリは管理者がいて、管理者の意向でアプリが運営されている。つまり管理者の権限が最大なのです。
一方DAppsは管理する人や組織がおらずプログラムを組んでしまえば、ブロックチェーン上で自動的に動いていく仕組みを持っています。
さらにアプリを構成しているソースコードを公開しているため、誰でも確認することができる=透明性が高い
といえます。
今後、DAppsを開発する人が増えていけばイーサリアムも自ずと価値が高くなると考えられますね。
Defiの発展
DeFiもDAppsなどと根本の考え方は同じです。銀行や企業などの管理者を介さずに、ユーザー同士が直接取引ができます。
日本はありがたいことにほぼすべての人が身分証明書があり個人の銀行口座を持ち金融サービスを受けられます。
でも、世界では4人に1人が銀行口座を持たずに暮らしています。定職がなく、身分証明ができないからという理由でサービスが受けられていません。しかし、DeFiならそのような方でも誰でも利用できるという点で需要があり、今後も発展していくと考えています。
イーサリアムはDeFi(分散型金融)のプラットフォームです。イーサリアムの価値が上がるためにはDeFiの発展も必須となります。
イーサリアムの特徴と将来性
通貨の名称 | ETH |
コンセンサスアルゴリズム | PoS(プルーフ・オブ・ステーク) |
最大供給量 | 上限なし |
ローンチ時期 | 2015年 |
半減期 | なし |
公式サイト | https://ethereum.org/en/ |
イーサリアムは過去に何度もアップデートをくり返してきました。これはシステムをより良くするために必要な作業です。現在は主にスケーラビリティの向上に関連するアップデートを行っているそうですが、今後のイーサリアムのロードマップは公式サイトで明確に示されています。
引用:VitalikButerinのXポスト
常にアップデートしてユーザビリティを上げていくことは、イーサリアムの発展、価格上昇につながるので将来性に期待できますね。
では、そもそもイーサリアムの特徴とはなんだったでしょう。大きく以下の特徴が挙げられます。
- スマートコントラクト機能を持つ
- 発行上限と半減期がない
- NFTやDApps、DeFiのプラットフォーム
一つずつ見ていきます。
スマートコントラクト機能を持つ
スマートコントラクトとは、あらかじめ決められた条件に一致した時に自動で決められた処理が実行される仕組みです。
契約にもとづいて、ブロックチェーン上で事前に取引内容をプログラムすれば、自動で処理できるので契約や取引に用いることができます。
ブロックチェーン技術が利用されているメリットとして以下が挙げられます。
- 契約内容が改ざんされない
- 契約の不履行を防止できる
また、人の手を介さずに処理を実行できるので取引時間の短縮化や人件費の削減も可能になり、ユースケースが多様なのも良い点です。
発行上限と半減期がない
仮想通貨の中にはビットコインのように発行上限が決められているものがあります。これは市場に多くの通貨が出回って価値が下がることを防ぐために、上限を決めて希少性を高めています。
ではイーサリアムがどうやって通貨の価値を保っているかというと、発行上限がない代わりにバーンという仕組みを持っているからです。バーンとは既に流通している通貨の一部分を使えなくし供給量を減らすことで、通貨の希少性と価格の安定を保っています。
NFTやDApps、DeFiのプラットフォーム
NFTやDApps、DeFiはそれぞれブロックチェーンやスマートコントラクトの仕組みなどを利用しており、現在注目の分野になっています。イーサリアムはそんなNFTやDApps、DeFiのプラットフォームです。例えば以下のような様々なセクターでの普及が今後期待されています。
- 金融、銀行、決済
- マーケティング、広告、ソーシャル、ゲーム
- インフラ
- 人工知能
イーサリアムに関する質問
- イーサリアムの将来は何倍になりますか
-
将来の価格は断言できませんが、うまくいけば長期的に1ETH 1000万円になる可能性はあると思いますので、そうなると価格は20倍以上になると考えています。
- 最高値予想はいくらですか
-
AIによる価格予想では2050年に25万ドルを超えるとしています。もし25万ドルとなったら現在の75倍です。
AIの予測は常に更新されていますのでこの予測よりも下がる可能性も上がる可能性もあることは注意してください。
- ビットコインとイーサリアムどっちを買うべきですか
-
ビットコインは価値の保存手段、イーサリアムはプラットフォームの提供するものとなります。目的が異なるためどちらがいいとは言えないので、迷ったら両方に投資してみるのも一つの手かもしれません。
- イーサリアムがほしいのですがどこで購入したらいいですか
-
筆者のおすすめはbitbankです。取引手数料も安いですし、流動性もあるので利用しやすい取引所となっています。
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まとめ:イーサリアムは1000万円になるかも
今回はイーサリアムの価格予想と将来性や1ETHが1000万円になる可能性があるかについて分析しました。
長期で考えるとイーサリアムの価格は1000万円に到達する可能性があるのではという結果になりました。また、複数のAIや金融機関の専門家の方も言及しているので、今回の分析を投資する際の一つの参考にしてもらえればと思っています。
お困りの点はコメントでお知らせください!精一杯サポート致します!