ビットコインは安全資産になれるのか？ゴールドとの違いを探ろう！

今回はこんなお悩みについて分析していきます。

私の個人的な意見としてはゴールドとビットコインはともに安全資産といえるのではないかなと思っています。

ビットコインって発行上限があるし、なんとなく金のような希少価値があるんだろうなとはみなさん感じていると思いますが、じゃあ具体的にどんな違いがあるのかとか、どっちに投資したらいいんだろうと深く考えたことはあまりないんじゃないでしょうか。

それでは見ていきましょう！

基本情報の比較

さっそくゴールドとビットコインの基本情報について比較していきます😊

	ゴールド	ビットコイン
総量	23万トン	2100万BTC
供給量	18万トン	1964万BTC
未供給量（未供給率）	5万トン（21.7％）	136万BTC（6.4％）
年間採掘量	2500トン	164062.5BTC（2024年の半減期～）
SF率	72％	119.7％
時価総額	13.722 兆ドル	1.216兆ドル
知名度	◎　誰もが知ってる	△　利用者は世界で4億2000万人（4.2％）
利用用途	資産、宝飾、電子回路の基盤	資産、通貨

希少性

ゴールドとビットコインでどちらのほうが理論的に希少性が高いかを比較してみます。

未供給率を比べてみるとゴールドは21.7％、ビットコインは6.6％となり、ビットコインの方が残りの供給量が少ないことを示しています😢

さらに、SF率という指標から考えてみます。

ストックフロー比率（SF率）：資源の年間供給量が総供給量に比べてどれだけ市場に流入しているか
ストック・フロー比率が高い＝総供給量に対して市場に流入する新規供給量は少なくなる（理論上価値が高くなる）

ストックフロー比率 = 市場での供給量 / 年間採掘量で計算できますが、ゴールドは72％、ビットコインは119.7％です。

理論上ではビットコインの方がゴールドよりも2倍価値が高いという結果になりました！

ただ、このストックフロー比率は

ということもあり、SF率だけから価値を予測することはできませんが、ひとつの指標としてはとっても面白い結果になったんじゃないでしょうか🤔

価格

現在の時価総額はゴールドが13.722 兆ドル、ビットコインが1.216兆ドルと10倍の差があります。

両者の知名度もゴールドは世界中の誰もが価値があることを知っている一方で、ビットコインはまだ利用者は世界で4億2000万人と約4％にしか過ぎません😢

ビットコインの利用者が少ないことからも時価総額の差は現時点では妥当なのかなという印象です。

でも逆に、ビットコインのほうが先程のSF率からいうと理論上希少性が高くて価値が高いので、利用者が今後増えていけばますますゴールドの時価総額に到達、もしくは超すなんてこともあるんじゃないかなと思っています🤔

利用用途

それぞれの利用用途としてはゴールドが資産、宝飾、電子回路の基盤など工業関係での需要です。

一方ビットコインはゴールドと同じく資産、決済の手段です。

ゴールドの方が様々な用途があり、ビットコインはどちらかと言うと価値の保存手段に特化しているといった感じですかね？

投資商品としての比較

	ゴールド（現物）	ビットコイン（現物）
取引仲介者	必要	不要
本物かどうかの確認	必要	不要
購入時コスト	消費税10％+0円～1万6000円（販売手数料）	-0.03～0.15％（国内取引所）
送金コスト	0円～数万円？（離れた場所なら輸送代金）	0～0.001BTC+トランザクション料
売却コスト	1～5％	0.05％
売却時の税金	譲渡所得	雑所得

次は投資商品としての違いを考えてみます！

取引やコストの面から考えてみるとゴールドは取引に仲介者を挟まないといけなかったり自分の手から離れる（例えば売却したり誰かに送ったりする）ときには本物かどうかの確認をしなければなりません。さらに例えば離れた場所へ送りたい場合は輸送のコストだったりかかるので実物があるためにちょっと扱いづらい印象です。

一方ビットコインはデジタル資産というインターネット上で取引できるというメリットがあるのでコストは意外とかかりません。

ゴールドとビットコインの相関

ゴールドとビットコインの特性について比較してきましたが、じゃあゴールドとビットコインに相関はあるのかどうかについて見てみましょう！

相関係数を考えてみる

相関係数とは2種類のデータ間の関連性を示す指標で-1～1で表されます。

１に近い＝正の相関　2つの値は同じような動きをする
0に近い＝ほとんど相関をもたない
-1に近い＝負の相関　2つのデータは相反する動きをする

例えば、株式と債券は一般的に相関関係は低いって言われますよね？

実際に推移を見てみると、こんな感じです。

引用：ブルームバーグ

グラフの見方は真ん中が０で上に振れるほど正の相関関係、下に振れるほど負の相関関係があると言えます。

この推移を見ると下に触れている期間がぱっと見多そうな気がしますよね？

なのでどちらかというと株と債権は負の相関を持っているとこのチャートからもわかります！

では今度、過去5年間のビットコインとゴールドの相関係数を見てみます👍

引用：Trading View

うーんと、、明らかな正の相関とも負の相関とも言い難いような😢

ただ、いままでビットコインとゴールドはビットコインのボラティリティが大きいことも影響して

みたいな感じで負の相関を持つとされていたんですが、実際にこうやってチャートを見てみるとそんな印象は受けないですよね？

例えば、2020年や2022年はどちらかというと正の相関を示している期間が多いような、、💦

資産運用会社フィデリティの最近のレポートでも、2023年にビットコインとゴールドの相関関係が上昇したことが書かれているんです。

「歴史的に、ビットコインは長期的には金と相関が比較的低かったが、最近は両方が上昇するにつれて相関が高まっている」

フィデリティ

実際に2023年にシリコンバレーバンクが破綻して銀行株が下がったときに株と反相関してビットコイン価格が上がったということもあります。

引用：Trading view

金の価格も見てみるとビットコインと同じような動きをしています。

このことからもゴールドもビットコインも安全資産といえるのではないかと私は思います！

世界の有名投資家はどんなポートフォリオ

「ハイテク株の女王」の異名を持つキャシー・ウッド氏はビットコインへの投資は効果的な分散投資であり、2023年の投資ポートフォリオにおける最適な配分は19.4％であったと調査しています🧐

引用：Big Ideas 2024 | ARK Invest

ビットコインの最適配分比率は2017年までは1％程度、2020年～2022年までは5％程度で推移していたのに2023年では急に20％に上がっています！

これは世界の有名投資家でもビットコインに価値を見出しているからだと思います🌸

これからどうなるかワクワクしますね！！

ビットコインの将来性

これまで、ビットコインとゴールドについて比較しいろいろと考えてきました。

じゃあ今後ビットコインどうなるのかな？という話ですよね🤔

私的にはこんな未来も考えられるのではないかと思っています！

ゴールドの時価総額に並ぶのではないか

途中でも話したのですが、現在ビットコインの利用者はゴールドに比べて少ないです。

少ないけどゴールドよりもSF率が2倍も高くて、未供給率も低いので希少性や価値が高いと理論上はいえます。

今後知名度がさらに上がったらより価値が上がるのではないか？と思っているんです！

ゴールドの価値にはみんな気づいているけどビットコインは知られていないということは伸びしろがかなりあると思うんです😏

もっと法整備が進んだり国の準備通貨にもなっていくことがあればさらにビットコインの価格はゴールドの時価総額に近づくもしくは越してしまうなんてこともあるかもしれません！

私はそれを期待しています（笑）

ボラティリティが小さくなるのではないか

これからさらに知名度が上がってビットコインの利用者が増えたら、時価総額も大きくなると思います。

価格の変動ってどんなときに起こるかというと、社会や経済状況の他にもあって、例えば時価総額が低い市場だと、1人の大口の取引で簡単に価格の値動きが大きくなったり。

だから時価総額が上がるほど大口取引によって価格の上下が少なくなってビットコインのボラティリティも次第に落ち着いてくるんじゃないかと思っています！

まとめ：ゴールドとビットコインはともに安全資産といえるのではないか

最後までお読み頂きありがとうございました。

ビットコインとゴールドを比較して私なりの分析をしてみましたが、ゴールドかビットコインどっちを買おうかなと悩んでる方の参考になっていたら嬉しいです😂